お誘い

 

 

雲雀はいつも書類を片付けている机の上に乗って、白い素肌をさらした足をふらふらと揺らしていた。筋が綺麗に浮き上がった足は細くとも脆弱さは感じさせない。きちんと切り揃えられ、整った形の爪が時々ちらちらと蛍光灯の光を反射させていた。

「来ないの?」

つまらなさそうに誘う唇は赤く血の色を透かせて酷く扇情的だった。雲雀の台詞では無いが、思わず、噛み千切りたくなる。

「まさか」

白い肌蹴かけたシャツ一枚で挑発的に笑う雲雀に骸は悠然と歩み寄って、先ほどの結合であえかに綻んで白い精液を零している肢間に身体を捻りこませた。

 

視界の隅に映る、とうに脱ぎ捨てられていた制服の黒がいやに背徳的だった。